なぜ、人は温泉にひかれるのだろうか?
そんな話をしながら、山梨県西湖湖畔にあるHamayou Resortの100%源泉掛け流し温泉で足湯をしました。
温泉のお湯って、大昔に降った雨や雪が、長い年月をかけて地下水となり、地熱であたためられたものってご存じでしたか?
もしかしたら温泉は、地球の深部とつながりを感じることができる「生命のふるさと」のようなものなのかもしれません。
Hamayou Resortの和田専務に講義を受けながら、温泉やサウナ、富士山、マントルや地球の核、そしてAIや、循環型社会、原始社会と、いろいろ勉強しました。
夜のゲル、ランタンの灯り、星灯り。
2日間に渡り、西湖周辺をリサーチし、かなり疲労したので束の間のひととき。
ゲルの中でひとり物思いにふける。
西湖の歴史
西湖は昔、精進湖とつながっていたようです。
さらに時代を遡ると「古せのうみ(せのうみ)」と呼ばれ、本栖湖までつながっていました。
この三湖はいまでも地下水脈でつながっているといわれ、水位の変動が同じなんです。
下の図は西暦864年の富士山噴火以前の湖「せのうみ」です。
出典:Hamayou Resort WEBサイト
溶岩流により「せのうみ」は分断され西湖、精進湖が誕生しました。
出典:Hamayou Resort WEBサイト
富士山の歴史
みなさんご存知、日本一の標高を誇る富士山。
登山はもちろん、観光などでも国内外の多くの方が訪れます。
富士山には60個以上の火口があると言われています。
一見、頂上の大きな火口が一番大きな大爆発を起こすように思うかもしれませんが、実は少し下にある宝永火口が、富士山の噴火史上もっとも激しい噴火だったそうです。
樹海の歴史
松本清張の小説「波の塔」の影響もあって、青木ヶ原樹海は自殺の名所で有名になってしまい、あまり良いイメージがない方が多いと思いますが、いろんな話を聞く中で、この場所が持つ潜在的なパワーを感じました。
樹海がある富士山の麓には、元々たくさんの自然がありました。
1200年ほど前の富士山噴火により、流れ出た溶岩に飲み込まれ、その溶岩が冷え固まり、長い年月をかけて、苔が生え、草が生え、緑が育つ環境ができ、木が育ちはじめたそうです。
普通の山に育つ木と違い、溶岩の上に育った木はとても細い。
なぜなら溶岩は水を蓄えることができず、すぐに水が浸透してしまう。
そこで苔の保水力を借りて樹海に育つ木は共存しているそう。
一部の場所で土が多くある場所には幹の太いしっかりした木が生えている。
朽ちては他の木の栄養になり、新しい木の命となる。
それを繰り返して1000年以上。
1000年の時を語る場所。
他にもたくさんのことを教えていただき、3000年くらいタイムスリップした気分。
そんな1日でした。
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